高松宮記念で「絶対王者」の誕生なるか 混戦極めるスプリント戦線に断を下す有力候補3頭 (4ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ただそうは言っても、今回の高松宮記念においては、好走への疑問符がつくという。というのも、本来は阪急杯を叩いて高松宮記念に向かう予定だったのが、体調が整わずにぶっつけ本番になってしまったからだ。専門紙記者が続ける。

「ここ短期間で、予定が狂ってしまったことはやはり痛いですね。今回は"様子見"が妥当ではないでしょうか。

 そうした状況にあって、たとえば馬券圏内(3着以内)に食い込むとか、そこまでいかなくてもこの馬らしさがうかがえるレースをすれば、次から期待できると思います。高松宮記念の結果はともかく、現在のスプリント界の混戦状態に断を下して新たな王者として君臨できるのは、この馬しかいませんよ」

 アグリとナムラクレアは、まだ伸び盛りの4歳馬。これからの成長次第で、さらなる躍進が期待できる。

 一方、ピクシーナイトは断然のポテンシャルを誇る。

「伸び盛り」と「ポテンシャル」。今後のスプリント界を引っ張って、王者として君臨するのは、どちらか。まずは、高松宮記念の行方に注目したい。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る