エリザベス女王杯は古馬相手にもひけをとらない3歳勢に注目。一発あるなら後方に構える「第3の馬」 (2ページ目)
そこで、高野厩舎の2頭ですが、上積みという点で言えば、秋華賞前に1戦こなしているスタニングローズより、ぶっつけ本番で秋華賞に参戦したナミュールのほうが、今回は余力がありそう。とすれば、エリザベス女王杯ではナミュールが有利かな、と見ています。
他では、外国人騎手へと鞍上を強化して臨むサンデーレーシングの2頭、ジェラルディーナ(牝4歳)とアンドヴァラナウト(牝4歳)からも目が離せません。
いずれも重賞タイトルはGIIのひとつだけですが、ともにもともと将来を嘱望されていた良血馬。どちらも前走で、馬体重をキャリハイまで増やしてきている点も好感が持てます。古馬になって体を大きくしてチャンピオンになった牝馬と言えば、クロノジェネシスやリスグラシュー、グランアレグリアなどが思い出されます。
こうした充実した状態で腕達者の外国人騎手へスイッチするとなれば、かなり大きな相乗効果が見込めそう。彼らの乗り方ひとつで、首位争いに加わってきても何ら不思議ではありません。
ここまで名前を挙げてきた面々が今年のエリザベス女王杯で優勝争いを演じると見ていますが、一発あるとすれば、ピンハイ(牝3歳)が面白そうです。
エリザベス女王杯での一発が期待されるピンハイこの記事に関連する写真を見る 春の二冠でどちらも掲示板に載ったのは、二冠を遂げたスターズオンアースとこの馬だけ(桜花賞5着、オークス4着)。400kgそこそこの小柄な馬ながら、とても立派な成績を残しています。
新馬勝ち後に挑んだGIIチューリップ賞(3月5日/阪神・芝1600m)で2着に入線した時はフロック視していましたが、そのイメージもその後の二冠の走りを見て完全に覆りました。
デビュー3戦目でのクラシック掲示板となると、同じ3歳の牡馬で言えば、イクイノックスやダノンベルーガらと同様の功績。どう見ても、只者ではないですよね。
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