主役不在の菊花賞。穴党記者が推すのは相当な変わり身が期待できるダービー出走馬2頭 (2ページ目)
菊花賞での大駆けが期待されるセイウンハーデスこの記事に関連する写真を見る その後は休養に入って、秋はGIIセントライト記念(9月19日/中山・芝2200m)から始動。2番手につけて積極的にレースを運んで4着と奮闘しました。上位とはやや差がありましたが、勝負どころの手応え以上に、粘りを見せた印象があります。
デビュー時から他馬を気にするなど、レース中は繊細な面を見せることが多く、同馬を担当する橋口慎介厩舎の千野智康助手は、その走りについて『100点をとれるのに、いつも80点くらいにまとめて走ってくるんです』と表現しています。
しかし今回は、初のブリンカーを着用予定。実際に着用して臨んだ1週前の追い切りでは、併せた相手を4馬身半突き放す、抜群の動きを披露しました。
時計も、78秒0-11秒3と上々の数字をマーク。変わり身が見込めるその動きを見て、橋口調教師も『追い切りはもともと動く馬ですが、それにしてもよかったですね。楽しみな状態。前走を使って、動きにさらにキレが出てきました』と、声が弾んでいました。
母の父が2001年の菊花賞の勝ち馬、マンハッタンカフェ。その血筋から、3000mという距離に関してもプラスに働くのではないでしょうか。事実、折り合い面には不安のないタイプですし、好位で運べるレースセンスも持ち合わせています。
気性的な面から、これまでは80点くらいの走りにとどまっていたかもしれませんが、馬具や距離の効果で20点上乗せすることができれば、アッと驚く激走を見せてもおかしくありません」
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