波乱が多い函館記念で狙い目の2頭。近走はイマイチも血統的に激走が期待できる (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 また、穴馬券を狙う時は、同じレースの過去の好走馬を狙うのが鉄則のひとつ。2020年3着のバイオスパークも、その後はGⅢ福島記念で勝利した以外は不振だったが、12番人気として迎えた昨年のレースでやはり3着に入った。アイスバブルは良馬場が好走の条件になりそうだが、2年連続の激走に期待したい。

 もう1頭は、非サンデーサイレンス系のキングカメハメハ産駒だが、ランフォザローゼス(セン6歳、美浦・蛯名正義厩舎)に注目する。母の父がディープインパクトで、祖母はオークス、天皇賞・秋を勝ったエアグルーヴというクラシック血統の良血だ。

 去勢されてセン馬になったように、気性に難がある馬のようで成績は安定しない。それでも、3歳時にはGⅡ青葉賞(東京・芝2400m)で勝ち馬からタイム差なしの2着、GⅠ日本ダービーでも0秒6差の7着に入ったように潜在能力は高い。

 函館記念は2回目の出走。1回目の2020年のレースは55kgを背負って0秒4差の6着と、まずまずの走りを見せていた。前走の巴賞も0秒4差の6着だったが、上がり3Fのタイムはメンバーの中で2番目の35秒0と脚色は目立っていた。今回のハンデが、前走から3kg減の54kgとなるのも好材料だ。

 以上、今年の函館記念はディープインパクト産駒アイスバブル、キングカメハメハ産駒ランフォザローゼスの2頭に注目だ。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る