NHKマイルCでは外せないダイワメジャー産駒。より有力なのは「キー血統」を持つ1頭 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 母の父がキングカメハメハという配合馬だが、この春のGⅠはドゥラメンテ(父キングカメハメハ)産駒のスターズオンアース、母の父キングカメハメハのジオグリフ、ドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーと、キングカメハメハの孫が3連勝中。この血が「キー血統」になっている感もある。

 キングカメハメハ自身も2004年のNHKマイルC勝ち馬で、マテンロウオリオンの祖母レディパステルはGⅠオークス勝ち馬。その父トニービンは2002年の勝ち馬テレグノシスの父と、母系の血もこのレース向きなだけに中心視したい。

 もう1頭のダイワメジャー産駒セリフォス(牡3歳、栗東・中内田充厩舎)も有力だ。同馬は昨年6月のデビュー戦(中京・芝1600m)からGⅢ新潟2歳S(新潟・芝1600m)、GⅡデイリー杯2歳S(阪神・芝1600m)と3連勝。GⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)は2着に敗れたが、一瞬先頭に立ち、GⅠ皐月賞で3着に入ったドウデュースと1/2馬身差という悪くない内容だった。

 今回はそれ以来の一戦。年明け初戦のNHKマイルCで馬券に絡んだのは1998年2着のシンコウエドワードだけというデータは気になるが、実力的に軽視はできない存在だ。

 配合を見ると、父の産駒で母系にブラッシンググルームを持つのは前述のメジャーエンブレムと、ヘイローのクロスはアドマイヤマーズと共通。母の父ルアーブルはGⅠ仏ダービー馬で、3歳春に本領発揮の配合でもある。ローテーションの常識を覆す走りに期待だ。

 以上、今年のNHKマイルCは、マテンロウオリオン、セリフォスというダイワメジャー産駒の2頭に注目したい。

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