2022.01.29

今年も大混戦の根岸S。マイル戦でも強靭な末脚が使える距離短縮組が絶好の狙い目

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 先週のGIIアメリカジョッキークラブCでは、ここで「ヒモ穴馬」に取り上げた11番人気のマイネルファンロンが2着と好走。脚質転換を図っていた鞍上の松岡正海騎手が3度目の騎乗できっちりと結果を出してくれました。

 道中ではじっくりと脚をタメて、勝負どころから手応えよく進出。直線坂下で先頭に立った時は、僕も思わず声が出ましたね。最後は仕掛けをワンテンポ遅らせた勝ち馬(キングオブコージ)の末脚に屈しましたが、見せ場十分の内容。あそこまでいったら、松岡騎手も勝ちたかったと思いますが、彼がずっとやりたかった競馬がようやく形になったことで、本人の満足度は高いのではないでしょうか。

 さて、今週から関東開催の舞台は東京競馬場に替わります。1月30日には、GIフェブラリーS(2月20日/東京・ダート1600m)の前哨戦となるGIII根岸S(東京・ダート1400m)が行なわれます。

 ダート1400mという条件で行なわれるJRAの重賞は、この根岸SとGIIIプロキオンS(中京・ダート1400m)の2つしかありません。芝・1400mの重賞が何鞍も組まれていることを考えると、ダートの番組はかなり少ないですよね。

 そういうこともあって、1200mと1600mのちょうど中間となる1400m戦では、スプリンターとマイラーの両方が顔をそろえるので、激戦になりやすいです。また、根岸Sの傾向としては"差し、追い込みが炸裂しやすい"という特徴があります。その理由としては、快速馬が道中緩みのないラップを刻むことが多いからでしょう。

 よって、激戦になればなるほど、有利になるのはマイラータイプ(距離短縮組)。なおかつ、マイル戦でも強靭な末脚で追い込めるような馬に、最もチャンスがあるのではないかと思っています。

 今年のメンバーを見渡してみても、短距離戦でスピードを生かして結果を残してきた馬がちらほらいて、1400m戦でもスプリント戦並みに逃げるリアンヴェリテ(牡8歳)が参戦となると、今回も序盤からハイペースは必至でしょう。最後は決めて比べになりそうな雰囲気が漂っています。

 そうした状況にあって、僕が注目しているのはタガノビューティー(牡5歳)です。東京コースにおける末脚の信頼度では、この馬が最も高いと見ています。