神部美咲が有馬記念を予想。本命は自身が見習いたい馬で「井森美幸さんのような存在」 (3ページ目)

  • 河合 力●構成 text by Kawai Chikara
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 現在、グランプリレースを3連覇中(※2020年の宝塚記念、有馬記念、2021年の宝塚記念を勝利)。今回、4連覇を決めれば史上初の快挙です。私は「史上初」という言葉が大好きなので、応援したくなりますよね。

 引退レースになりますが、この秋はグランアレグリア、コントレイルと「有終の美」が続いているのもいい流れ。フランスからの遠征帰りを不安視する声もありますが、きっとその疲れをカバーするほどの底力がこの馬にはあるはずです。

 タレントの世界でも、本当にすごい方って、私が思うような厳しさや難しさを跳ねのけて力を発揮されるんですよね。基礎レベルが違うんです。たとえば......井森美幸さんとか。最近、競馬番組でよくご一緒するのですが、本当に懐が深いというか、どんな状況でも明るく、適切なコメントをしていただいて。心からああいう方になりたいと思います。井森さんは、UMAJO(ウマジョ)界のクロノジェネシスです。

 私のなかではそのくらい完璧なイメージのあるクロノジェネシスなので、きっとこのローテーションでも快挙を達成してくれると思っています。

 エフフォーリア(牡3歳)も注目ですよね。今年は「3歳が強い」と言われてきましたが、その3歳の大将格がこの馬です。エフフォーリアが年輩の女傑(じょけつ)にどう挑むのか、気になります。

 若い世代が上に挑んでいく姿は、個人的に大好きで。私も20代前半の頃は、とにかく先輩に勝とう勝とうとばかり思っていました(笑)。そんな自分に重ねてしまいます。

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