高田秋が有馬記念で気になる4頭。穴馬として選んだ2頭は? (3ページ目)

  • 河合 力●構成 text by Kawai Chikara
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 もう1頭、穴馬として気になるのはアサマノイタズラ(牡3歳)です。というのも、2走前に勝ったGⅡセントライト記念(9月20日/中山・芝2200m)のレースぶりが印象に残っていて。後方から直線で一気に差し切る、鮮やかな勝ち方でしたよね。

 前走のGⅠ菊花賞(10月24日/阪神・芝3000m)は9着に負けてしまいましたが、距離と展開が向かなかったのかな、と。中山との相性もよさそうですし、もしハイペースで後方有利の展開になれば、この馬にもチャンスがありそう。アサマノイタズラにも期待したいです。

【エフフォーリアを選ぶ3つの理由】

 ここまでは伏兵にスポットを当てましたが、先ほど話したように、有馬記念は基本的に人気馬が上位に来るレースだと思っています。今年でいえば、やっぱりクロノジェネシス(牝5歳)とエフフォーリア(牡3歳)の「2強」は外せませんよね。素直に信じたいと思います。

 ただ、2頭のどちらを上に取るかでいうと、私はエフフォーリアを選びます。理由は3つあって、ひとつは「斤量」ですね。

 3歳馬のエフフォーリアは、古馬に比べて斤量が2キロ軽い55キロ。クロノジェネシスも牝馬なので、同じ55キロではあるのですが、エフフォーリアのほうがメリットは大きいかな、と。

 2つ目の理由は、前走のGⅠ天皇賞・秋(10月31日/東京・芝2000m)で見せた「圧倒的な強さ」ですよね。コントレイル、グランアレグリアを相手に完璧な内容で勝利。その後、コントレイルもグランアレグリアもGⅠを勝っていることを考えると、この白星は相当な価値があるのでは。

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