2021.12.08

近年まれに見る大混戦の「2歳牝馬ランキング」。真の女王はいまだ影を潜めているのか

  • text by Sportiva
  • photo by Sankei Visual

 4位はサークルオブライフ。出世レースのアルテミスSを勝っていながら、7番人気と低評価だったことで、その勝利はフロック視されている感がある。阪神JFで実力があることを改めて証明したいところだ。

吉田氏
「7番人気の低評価を覆して、アルテミスSを好時計で勝利。瞬時にギアが上がる感じではないものの、長い直線でしっかりと踏んでいけば、最後まで伸び切るタイプです。ベストは東京コースと言えそうですが、阪神の長い直線でもしっかりとパフォーマンスを発揮できるでしょう。気性面にまだ課題はありますが、爆発力は世代上位と言えます」

 5位にランク入りしたのは、2戦2勝のナミュール(牝2歳/父ハービンジャー)と、3戦2勝のキミワクイーン(牝2歳/父ロードカナロア)の2頭。ともに阪神JFに出走予定で、そのレースぶりが注目される。

木南氏
「1勝クラスの赤松賞(11月21日/東京・芝1600m)を快勝したナミュール。ここまで見た2歳戦のなかでは、一番インパクトがあるレースでした。近親に海外GIのブリーダーズCディスタフを勝ったマルシュロレーヌがいて、血統的にも旬です。ハービンジャーの産駒が2017年の3歳シーズンに活躍し、翌年に種付けして生まれたのが現2歳世代。この世代のハービンジャー産駒の層は厚いですよ」

市丸氏
「3戦2勝のキミワクイーン。新潟2歳Sこそ6着と振るいませんでしたが、前走の1勝クラス(10月24日/東京・芝1400m)では、次走で1勝クラスの秋明菊賞を完勝したオタルエバー(牡2歳)を破っています。距離的にはマイルよりも1400mのほうがいいかもしれませんが、能力的には阪神JFでも上位に食い込んで不思議ではありません」

 この他、今回はランク入りしなかったものの、選定メンバーから高い評価を得ている馬が7位以下にズラリと名を連ねている。今後の重賞やオープン特別の結果次第でランキングは大きく動きそう。そういう意味でも、まずは直近の阪神JFから目が離せない。