チャンピオンズCは混戦ムードで横山ルリカが困惑。「この秋一番難しいレース」で軸に選ぶ馬は? (3ページ目)

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 オーヴェルニュは中京3戦3勝ですが、これまで不良・不良・重の馬場なので、雨が降れば鉄板かと。なので、良馬場でパワーを要するような乾燥した砂だと、どのくらいのパフォーマンスが出せるのか。ただ、GIフェブラリーSについてはワンターンも合わなかったので、今回の1周するコースは合っていると思います。GⅢ平安Sでは、中京1900m・斤量58kgのレコード勝ちもあるし、福永祐一騎手も中京が得意ですね。

 テーオーケインズは、左回りはいいし、松山弘平騎手との相性はよく、1800mもパーフェクトに近い条件。前走のJBCクラシック(4着)は出遅れに小回りも合わず、度外視でいいと思います。チュウワウィザードは昨年勝っているように、展開もハマり、調子さえよければ能力は証明済みです。

 それから、カジノフォンテン(牡5歳)も応援したいです。これまで地方の平坦コースしか経験がないので、中京の坂はマイナスですが、帝王賞(10着)とかJBC(6着)は距離も敗因だったのかなと思うので、今回、GⅠ勝ちの実績もある左回りで1800mというのは、条件も好転し期待できると思います。ローテーションでも前走の地方ダートグレード組で、勝っているデータですし、今年の川崎記念とかしわ記念でJRA勢を撃破しているのも軽く扱えない実力があると考えます。

 さらに、このレースに強いミルコ・デムーロ騎手というのも魅力。前の2走と比べると気楽な立場でマークもされずに済みそう。12勝中11勝が左回りというサウスポーで、坂があること以外は船橋や川崎と似た感じで走りやすい印象です。

 クリンチャー(牡7歳)は今回、相性のいい川田将雅騎手とのコンビです。前回のレースで思ったのが、先行して突き放すというよりは、最初からガシガシ行って、他が苦しくなって下がるところを、持久力で辛抱させる競馬が向いていそうなこと。あと、前走は休み明けの点もよくなかったのかも。スタミナが生きる積極的な乗り方で前につけられればおもしろそうです。

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