2021.11.11

エリザベス女王杯の本命、レイパパレとアカイトリノムスメを徹底比較。もう1頭気になる血統馬も

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 レイパパレの全兄シャイニングレイも、芝2000mのGⅡホープフルSを勝ってはいるが、1200mのGⅢCBC賞を勝っているスピードタイプ。母シェルズレイも勝ち鞍は1800mまでで、芝2000mの芝GⅡのローズSで2着、GⅠ秋華賞5着とまずまずの走りを見せていたが、エリザベス女王杯では暴走気味に逃げて13着と大敗した。

 また、レイパパレの敗れた2戦はいずれもハナを奪えなかったため、同様の展開になった時にも不安が残る。今回、シャムロックヒルやロザムールなどは逃げ戦法に出そうで、レイパパレがハナを奪うのは簡単ではないだろう。以上のように、これまでの戦績、血統や脚質などからレイパパレには不安が残り、ここでは推しにくい。

 一方のアカイトリノムスメ(牝3歳/美浦・国枝栄厩舎)はどうか。今年2月のGⅢクイーンC(東京/芝1600m)で重賞初制覇を飾ると、GⅠ桜花賞(芝1600m)は4着に敗れたが、続くGⅠオークス(東京/芝2400m)で勝ち馬から0秒1差の2着。そして前走、オークス以来のGⅠ秋華賞(阪神/芝2000m)でGⅠ初制覇を飾った。

 2000m以上に適性があることは、2戦1勝、2着1回というこれまでの成績や走りからも明らか。スピードや瞬発力に秀でたタイプではなく、ジワジワと長く脚を使う、非凡な勝負根性が特徴だ。

 血統は母アパパネが3歳牝馬三冠という超良血。アパパネはエリザベス女王杯に2回出走し、勝利してはいないものの、2年連続で3着と大崩れはしていない。

 そして、「父ディープインパクト、母の父キングカメハメハ」の配合は、GⅠ日本ダービー(東京/芝2400m)を勝ったワグネリアンや、GⅡフローラS(東京/芝2000m)を勝ってGⅠジャパンC(東京/芝2400m)やGⅠ宝塚記念(阪神/芝2200m)で2着に入った、牝馬デニムアンドルビーと同配合。2000m以上に実績のある配合だ。以上のさまざまな比較から、レイパパレとアカイトリノムスメではアカイトリノムスメを上に見たい。