ローズSの注目は「夏の上がり馬」2頭。血統やコース適性は文句なし (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 さらに母リラヴァティは、阪神の芝1800mで行なわれた2014年のローズSで9番人気3着。母もチューリップ賞(当時はGⅢ)で3着に入り、桜花賞では9着と同じような戦績を残していた。当時とレース条件は異なるが、母子2代での好走に期待したい。

 もう1頭、スパークル(牝3歳/栗東・中内田充正厩舎)も挙げておきたい。同馬は前走、7月11日のフィリピンT(小倉/芝1800m)で3勝目。同レースは、4月のGⅡニュージーランドT(中山/芝1600m)9着から約3カ月ぶりの実戦だったが、減っていた馬体をプラス14kgと戻し、雨のなかで好位追走からしぶとく押しきった。

 1800mまでしか経験がないが、昨年の2着馬ムジカ、3着馬オーマイダーリンも2000mの経験はなかった。距離経験はあまり気にする必要はないだろう。

 父は、三冠牝馬デアリングタクトや皐月賞馬エフフォーリアを出したエピファネイア。その産駒は中京コースをもっとも得意にしており、133戦20勝の勝率15.0%、連対率30.1%、複勝率39.1%は全競馬場のなかで最高の数字。ちなみに昨年の2着馬ムジカもエピファネイア産駒である。スパークル自身も中京では3戦して1勝、2着1回、3着1回と安定しており、コース適性は文句なしだろう。

 以上、ローズSはストゥーティ、スパークルの2頭に注目する。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る