穴党記者が伝授。小倉2歳Sは人気のスピード馬より、好位差し馬で好配当を狙え (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 最終追いでは本馬場の単走で高い集中力を保って、キレのある動きを披露。環境の変化に戸惑っている面も見せておらず、いい状態で臨めそうです。

 初戦は追うところなしの大楽勝。ダイワメジャー産駒らしい前向きさがあり、スピードとパワーを生かした走りっぷりは圧巻でした。

 時計面では、インプロバイザーや人気のショウナンマッハ(牡2歳)と比べて見劣りますが、これは洋芝の函館が舞台だったことによるもの。時計はまだまだ詰められますし、ここは勝ちに来た一戦と見ています」

 吉田記者ももう1頭、気になる馬がいるという。

「中京・芝1400mのデビュー戦(6月6日)を勝ち上がってきた、ブレスレスリー(牝2歳)です。前向きさがあり、回転の速いピッチ走法で、体系的にも距離短縮は問題ないでしょう」

 初陣は逃げて勝ったが、吉田記者は脚質的には幅があると見ている。

「新馬戦ではがっつり競り込まれる形になって、ラップ以上にきつい展開だったと思うのですが、前向きさを見せながらも折り合いを欠くシーンがなく、我慢が利いていた点は評価できます。外からのプレッシャーにも負けず、先手をとらなくてもしっかりと走ってきそうな印象を受けました。

 勝ちっぷりからして、荒れ馬場も不問。約3カ月ぶりのレースで、距離短縮ということもあって、適正な評価をされないようであれば、馬券的な妙味はかなり増すのではないでしょうか」

 夏競馬のフィナーレを飾る一戦。ここに挙げた面々の中に、高配当をもたらすビッグな花火を打ち上げてくれる馬がいるはずだ。

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