2021.07.21

種牡馬の「ポスト・ディープインパクト」候補は? 関係者5人に聞いたベスト3

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by(c)Japan Racing Horse Association

◆中内田充正調教師(JRA/栗東トレセン)
候補=モーリス
候補=エピファネイア
候補=ドゥラメンテ

「まだディープインパクトも、キングカメハメハも産駒がいるので、すぐにリーディングが大きく変わるとは思っていません。この2頭が偉大だったのは、距離も、芝・ダートも選ばず、トータルで結果を出していたということ。

 ただ、この2頭やハーツクライがいなくなることで、得意なカテゴリーごとに種牡馬のランキングが顕著に変わってきそうな気がします。そういう意味でも、全体のリーディングというのは、どうなるかわからないですね。

 それでも、クラシックや主要競走を意識するのであれば、名前を挙げた面々がすでに結果を出していますし、今後古馬の層も増えてくれば、それぞれに一発がありそうで主力になってくるのではないでしょうか。

 これから(産駒が)デビューする組では、サトノダイヤモンドもいい馬が多いですね。マイル以下ならロードカナロア(の産駒)、という印象です」


◆栗山求氏(血統評論家・アドバイザー)
1位=キズナ
2位=コントレイル
3位=モーリス

「すでに産駒がデビューしている中では、キズナが一気に伸びてきそうな印象です。まず、この馬の産駒は総じて欠点が少なく、勝ち上がり率も高い。そして、広いカテゴリーで重賞も勝っていて、ディープボンドのように3歳夏からの上昇を見せるような成長力もあります。

 驚きなのが、これだけの成績の大半が日高の繁殖牝馬から出ていること。そこへ来て、ノーザンファームが良質の繁殖牝馬を配合相手に用意してきたので、さらに産駒の質が上がるのは確実でしょう。

 逆にモーリスは初年度から繁殖牝馬の質がよく、今の成績は少し下駄を履かされたような感じがするものの、(産駒には)注文がつくタイプが少なく、成長力も期待できます。コントレイルはまだ現役ですが、ポテンシャルに期待です」