ダービーで2冠達成濃厚のエフフォーリア。急成長の1頭の逆転はあるか (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 前走は2着だったとはいえ、着差はクビ差。GⅢ共同通信杯3着の実績があったシャフリヤールに対し、重賞初出走で、初の関西遠征という不安材料があったことを考えれば上々の内容だった。5月7日とやや遅生まれということもあり、3月27日の毎日杯から約2カ月、じっくりとトレーニングを積んだことからも大きな成長が見込める。

 父は、昨年の勝ち馬コントレイルなど、6頭の日本ダービー馬を出しているディープインパクト。母ナイトマジックはGⅠ独オークス馬で、全兄にJGⅢ新潟ジャンプSのフォイヤーヴェルク。その他の兄姉は、2200~2400mで4勝のブラックマジックや、2500~2600mで3勝のノチェブランカなどがおり、距離延長は歓迎だ。血統的魅力は「エフフォーリア以上」と言えそうで、急激な成長による逆転を期待したい。

 以上、今年の日本ダービーは、2冠濃厚のエフフォーリアに、グレートマジシャンがどこまで近づき、そして逆転なるかという見方で楽しみたい。

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