オークスのカギは決め手。穴党の女神たちが推すソダシを脅かす3頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「前走の桜花賞では、サトノレイナスに次ぐ上がりタイム(33秒2)をマーク。最後方を追走していたこともありますが、その鋭い末脚は光っていました。同馬を管理する栗田徹調教師も、『終(しま)いで勝負できるので、直線が長くて広い東京は合うと思う。距離が延びるのもいいですね』と話しています」

 ソダシとは2度対戦していずれも敗れているが、三嶋記者はオークスでの逆転の目はあるという。

「東京が舞台となった昨秋のGIIIアルテミスS(10月31日/東京・芝1600m)では、メンバー最速の上がりを繰り出して、ソダシに1馬身4分の3馬身差まで迫りました。今回、距離延長によって、逆転があっても不思議ではありません。

 手綱をとる横山武史騎手とは初コンビとなりますが、1週前追い切りに騎乗して感触をつかんでいます。鞍上の勢いにも期待したいです」

一発の魅力を秘めるスルーセブンシーズ一発の魅力を秘めるスルーセブンシーズ 三嶋記者はもう1頭、「未知の魅力がある」としてスルーセブンシーズ(牝3歳)を穴馬候補に挙げる。

「前走の1勝クラス・ミモザ賞(3月28日/中山・芝2000m)では"ここでは力が違う"といった勝ち方。終始楽な手応えで追走し、直線に入ってあっさりと抜け出す内容でした。過去3戦すべてで最速の上がりをマークしているように、その末脚には非凡なものがあります。

 管理する尾関知人調教師も、『(1週前追い切りに騎乗した戸崎圭太)ジョッキーも、冬に騎乗した時より"しっかりした感じがする"と言っていた。パワーもあるタイプですし、2000mでああいう末脚が使えれば、2400mもプラスになるんじゃないかな』と、オークスへの手応えを得ているようでした。重賞初出走がGI、さらに初の東京コースなど課題も多いですが、一発の魅力を感じます」

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