ダービーで台風の目となるか。「長くいい脚を使える」ワンダフルタウン
2021年クラシック候補たち
第20回:ワンダフルタウン
ダービートライアルのGII青葉賞(5月1日/東京・芝2400m)は、3番人気のワンダフルタウン(牡3歳/父ルーラーシップ)が勝利。優先出走権を獲得した同馬は、5月30日に行なわれるGI日本ダービー(東京・芝2400m)へと駒を進める。
青葉賞を勝利してダービーに向かうワンダフルタウン 栗東トレセンの高橋義忠厩舎に所属するワンダフルタウンは、昨年6月末にデビュー。初戦は2着に敗れたものの、およそ1カ月後に臨んだ未勝利戦(7月25日/新潟・芝1800m)ではきっちりと勝利を飾った。それも、2着に8馬身差をつける圧勝だった。
それから約3カ月の休養を経て、リステッド競走の萩S(10月31日/京都・芝1800m)に参戦。1番人気に推されたが、直線の叩き合いで屈して3着に敗れた。
しかしその後、粒ぞろいのメンバーがそろったGIII京都2歳S(11月28日/阪神・芝2000m。※通常は京都開催)に挑戦し、見事に重賞制覇を遂げた。道中は中団やや後方で待機。3コーナーすぎから外目を徐々に進出し、直線に入って大外からしぶとく伸びてライバルたちをねじ伏せた。
この結果、春のクラシックの有力候補に躍り出たが、爪を負傷。クラシック初戦のGI皐月賞出走は断念した。
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