天皇賞・春を高田秋が展望。ジョッキーに着目して期待する4頭は? (2ページ目)

  • 河合 力●文 text by Kawai Chikara
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

プライベートで競馬観戦するときはお酒も飲みながら。ビールかレモンサワーが定番というプライベートで競馬観戦するときはお酒も飲みながら。ビールかレモンサワーが定番という ウインマリリン陣営のコメントを見ると「器用なタイプの馬」とのことで、今回のコースではその器用さが生きると自信を見せていますね。今年の天皇賞・春は、スタート後1周目の3〜4コーナーで外回りコースを走り、その後、ぐるっと回って2周目、レース終盤の3〜4コーナーは内回りコースを行く形です。独特なコース設定だからこそ、ウインマリリンの器用さが生きそうです。

 ここ最近の調教を見ても、順調に調整できている様子。スタッフの方のコメントからも、体調面は良さそうです。昨年のこの時期に、GIIフローラS(2020年4月26日/東京・芝2000m)を勝って、GⅠオークス(20年5月24日/東京・芝2400m)で2着になるなど、"春"が好きな馬なのかもしれません。私の名前は"秋"ですが、そこは目をつぶって、ウインマリリンと横山武史騎手に期待したいです(笑)。

 次に気になるのは、オーソリティ(牡4歳)ですね。混戦模様でオッズも割れそうですが、上位人気になりそうな馬の中で、一番妙味があるのはこの馬かなと思います。

 前走では、長距離重賞のGⅢダイヤモンドS(2月20日/東京・芝3400m)に出走して2着になりました。負けてしまったとはいえ、勝ったグロンディオーズとはわずかクビ差。しかも相手は斤量が54kgで、オーソリティより2kg軽いハンデがありました。そう考えると、勝ちに等しい2着とも言えますよね。しかも、3着馬は2頭から5馬身も離されています。

 もちろん、鞍上の川田将雅騎手も頼りになります。今年はすでにGⅠを2勝(高松宮記念、大阪杯)していますし、安定感がありますよね。この馬も注目したいです。

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