高松宮記念に臨むレシステンシアはスプリント戦に対応できるのか? (2ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Sankei Visual

 でも、今度は違います。名うてのスプリンターがそろいますからね。その中には、テンの速さが強烈な馬もいます。レシステンシアもさすがに今度は、楽々とハナに立って、あとはマイペースで......というわけにはいかないでしょう。難しいレースになると思いますよ」

 事実、レシステンシアは自慢のスピードを生かした逃げ・先行で結果を出してきた馬だが、スプリント戦は今回が初めて。それに対する対応力、とりわけテンに速い馬たちが作り出すレース前半の"激流"にどう対応するかが問われることになる。

 前出の専門紙記者が再び語る。

「昨年の高松宮記念の勝ち馬モズスーパーフレアは、前半3ハロンを32秒台でいくスピードがあります。おそらく今回も、それぐらいのペースでいくはずです。

 翻(ひるがえ)って、レシステンシアはおおよそ34秒台。阪急杯も34秒0でした。しかし、このペースだと前半の位置取りが先行グループの後ろのほうになってしまいます。逃げ・先行で押し切るタイプのこの馬にとって、この位置取りでは勝負になりません。

 とはいえ、レシステンシアは能力的に見て、33秒台前半でいけるはず。それで、馬群に包まれたりせず、なおかつ、自分のリズムで気分よく走れるかどうか。レシステンシアが高松宮記念で勝ち負けできるかどうかは、この点にかかっていると思います」

 レシステンシアは競走馬として、まだ発展途上にある。この先成長して、より強くなる余地を残している。だが反面、課題もある。

 自分の好きなリズムで走れた時、例えば2歳時のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)や前走の阪急杯のような競馬ができれば、レコード勝ちを決めるなど、めっぽう強い。しかし、そのリズムが崩れると、思わぬ大敗を喫してしまうのだ。

 古馬との初対戦となった昨年のGIマイルCS(8着。11月22日/阪神・芝1600m)などは、そのいい例と言えるだろう。        

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