2021.02.19

フェブラリーSは大物不在。穴党記者が波乱の使者3頭をあぶり出した

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 エアアルマスについては、坂本記者も注目しているそうだ。

「インティがハナを主張しそうななかで、好位で前を見ながら運べる先行馬もマークしておきたいです。骨折明けの2戦は振るいませんでしたが、昨年は年明けにGII東海S(京都・ダート1800m)を制覇。その実績は軽視できません。

 前走のチャンピオンズCは厳しい展開で、10着に沈むのもやむを得ませんでした。ワンターンの東京なら、もう少しペースは楽になるはずで、巻き返しは十分に見込めます。人気を落している今なら、馬券的な妙味も大きいかと思います」

 さて、吉田記者は力の要る馬場になった場合、凍結防止剤を散布して馬場が乾き切らなかった時、あるいはまったく散布しなかった時は、「ソリストサンダー(牡6歳)が面白い」と言って、同馬を穴馬候補に推す。

「寝気味のつなぎは通常より少し短いぐらいですが、クッションがあり、上質のスピード持久力をもたらしています。腹袋のあるシルエットで、スタミナも豊富。かき込みの利いたフットワークで、パワーも兼備しています。

 前走のオープン特別・門司S(1月17日/小倉・ダート1700m)では、斤量58kgを背負って、早め早めに動いて4角手前で先頭へ。一旦は2着馬に前へ出られながらも、差し返して勝利を飾りました。そこに、今の充実ぶりが表われています。

 2走前の武蔵野S(11月14日)では、外を回る形で勝ったサンライズノヴァ(牡7歳)にコンマ1秒差の2着。今回、当時2kg差あった斤量差がなくなることを考えると、逆転への疑問はあるかもしれませんが、枠順や発馬次第ではその可能性もゼロではないと見ます。その時とは違った競馬で、距離ロスなく運べれば、そのチャンスはさらに増すかと。とにかく、パワーのいる設定で狙いたい1頭です」

 昨秋のGIシリーズは、1番人気が強さを見せつけた。ただし、ダートGIのチャンピオンズCだけはその傾向に反して、波乱の展開となった。となれば、フェブラリーSも"荒れる"可能性は大いにある。それを演出する馬がここに挙げた3頭であってもおかしくない。