超難解な京都記念。穴党記者が悩んだ末に導いた高配当をもたらす3頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そうした状況にあって、太田記者は5歳にして重賞初挑戦となるダンスディライト(牡5歳)を推奨馬に挙げる。

「前走で唯一馬券に絡んでいるのがこの馬。3勝クラスのオリオンS(12月13日/阪神・芝2200m)とはいえ、好メンバーがそろった一戦で、そこを勝ち切って弾みをつけました。追い込み一辺倒で、なかなか勝ち切れない競馬が続いていましたが、その前走では好位で流れに乗れたのも収穫でした。

 調教でも好時計を出せるようになり、同馬を管理する松永幹夫調教師も『今までは調教で動くイメージがなかったけど、緩かった馬が少しずつよくなっている様子』と成長を実感しているようでした。

 GI2勝のダンスインザムードを母に持つ良血馬が、いよいよ開花した印象。昇級して、いきなりGII戦に挑んできたのも、期待の表れと見ます。全4勝を阪神で挙げているコース巧者ですから、阪神開催となったことも歓迎のクチでしょう」

 太田記者はもう1頭、気になる良血馬がいるという。

ジナンボー(牡6歳)です。こちらも、三冠牝馬のアパパネを母に持つ超良血馬。前走のGI天皇賞・秋(東京・芝2000m)では7着に敗れましたが、先着された6頭中5頭がGI馬でした。

 2走前のGIII新潟記念(新潟・芝2000m)では外差し有利の馬場で、向正面先頭からアタマ差の2着に踏ん張っており、今回のメンバーなら互角以上にやれていいと思います。自在に立ち回れるのも強みです」

京都記念での大駆けが期待されるジナンボー京都記念での大駆けが期待されるジナンボー

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