明け4歳馬たちの躍進が期待されるAJCC。穴はいかにも条件合う5歳馬 (3ページ目)
翻(ひるがえ)って、今回のAJCCの「ヒモ穴馬」には年長馬をピックアップ。いかにも中山・芝2200mというトリッキーな舞台が合いそうな1頭を取り上げたいと思います。
力をつけたサンアップルトン。AJCCでの大駆けがあっても不思議ではない 柴田善臣騎手が騎乗するサンアップルトン(牡5歳)です。前走のGIIアルゼンチン共和国杯(東京・芝2500m)で3着。その走りを見て、本当に力をつけているなと感じました。
これは、具体的な成績や数字というより、個人的な第一感なのですが、サンアップルトンはAJCCで走りそうな、渋いタイプだと思います。今までも、AJCCやGII日経賞(中山・芝2500m)、GIIオールカマー(中山・芝2200m)といった中山の長めの距離の重賞では、"こういう条件でこそ"という馬が活躍してきました。AJCCの過去の勝ち馬にも名を連ねるマツリダゴッホ、ネヴァブション、ヴェルデグリーンらがいい例です。
サンアップルトンも、まさにそういう1頭だというイメージがあります。
中山で2勝を挙げていますが、その他にも福島・芝2600m戦や、やや重の新潟内回りコースの芝2200m戦で勝っていて、ことさら小回りやタフな条件で強いという印象があります。昨年は日経賞4着、オールカマー6着という結果でしたが、力をつけた今なら、それ以上の成績が残せるのではないか、と期待しています。
柴田善騎手は先週ケガから復帰して、早速リュウノユキナで今年の初勝利を飾りました。私は45歳で騎手を引退したのですが、柴田善騎手は現在54歳。この年になって、骨折してもきちんと復帰して、しっかりレースに乗って結果まで出しました。その姿に、感動さえ覚えました。
そんな柴田善騎手とともに、サンアップルトンにはがんばってほしいと思っています。
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