コントレイルと同じ道を歩むダノンザキッド。陣営の手応えはいかに?

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Kyodo News

2021年クラシック候補たち
第3回:ダノンザキッド

 2020年の3歳牡馬クラシックは、コントレイルが無敗の三冠を達成した。同馬は2歳時、デビュー戦を快勝したあと、GIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)を制して、続くGIホープフルS(中山・芝2000m)も完勝。無傷の3連勝で2歳王者に輝いた。

 そして、今春の牡馬クラシックの最有力候補に躍り出た馬も、ここまでコントレイルと同じ歩みを刻んでいる。栗東トレセンの安田隆行厩舎に所属するダノンザキッド(牡3歳/父ジャスタウェイ)である。

無傷の3連勝でホープフルSを制したダノンザキッド無傷の3連勝でホープフルSを制したダノンザキッド 同馬は昨年6月にデビュー。コントレイルと同じく阪神・芝1800mの2歳新馬に臨んで、3馬身差の圧勝劇を披露した。

 その後、およそ5カ月の休養を経て、東スポ杯2歳S(2020年11月23日)に参戦。好スタートから3番手につけると、直線では肩ムチを入れるだけで、余裕たっぷりの競馬で2連勝を決めた。

 その勢いに乗って、ホープフルS(2020年12月26日)も勝利。好位から鋭く抜け出して、後続に1馬身4分の1差をつけて先頭でゴールした。こうして、コントレイルと同じくデビュー3連勝を飾って、2歳王者の座に就いた。

 この結果から、コントレイルと同様の活躍が期待されているダノンザキッド。同馬を管理する厩舎スタッフの評価はどうなのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

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