2020.12.23

有馬記念で見逃せないステイゴールドの血。2頭に激走の予感

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 12月27日、中山競馬場でグランプリ・GⅠ有馬記念(芝2500m)が行なわれる。

 今年はGⅠジャパンC(東京/芝2400m)にアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトが出走したことで"世紀の一戦"と称され、「有馬記念が盛り上がらないのでは?」という懸念もあった。しかし、そんな不安を消し去ってくれそうな8頭のGⅠ馬が出走を予定しているため、ハイレベルな争いが期待できる。

 有馬記念の血統的傾向で思い浮かぶのはステイゴールドだ。2009年のドリームジャーニー、2011年と2013年のオルフェーヴル、2012年のゴールドシップと産駒が4勝。2012年には10番人気のオーシャンブルーが2着に入っている。

 今年は直仔クレッシェンドラヴを含めて6頭がエントリー。その中から特に注目すべき2頭を取り上げる。

 まずはラッキーライラック(牝5歳/栗東・松永幹夫厩舎)。2歳時にGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神/芝1600m)、4歳時にGⅠエリザベス女王杯(京都/芝2200m)を勝利。5歳になった今年はGⅠ大阪杯(阪神/芝2000m)、GⅠエリザベス女王杯(阪神/芝2200m)を制し、GⅠ通算4勝を挙げている。同馬の父はステイゴールドの代表的産駒で、このレース2勝の"三冠馬"オルフェーヴルだ。

前走のエリザベス女王杯を制したラッキーライラック 中山競馬場では2戦し、昨年と今年のGⅡ中山記念(芝1800m)でいずれも2着。昨年のレースは、香港GⅠ2勝のウインブライトからクビ差の2着で、ステルヴィオ、スワーヴリチャード、エポカドーロ、ディアドラといった強豪に先着した。今年のレースでも、ソウルスターリング、インディチャンプ、ペルシアンナイト、ウインブライトというGⅠ馬に先着する2着と、強い馬相手に好内容を見せていた。

 芝2500mは初出走だが、2400mのGⅠオークス(東京)で3着、昨年のGⅠ香港ヴァーズ(シャティン)で2着と、距離に関しても不安がないと言える。