2020.12.17

朝日杯FSで混戦必至も抜け出せる3頭。当日は馬場状態も要チェックだ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 12月20日、阪神競馬場で2歳馬のチャンピオン決定戦であるGⅠ朝日杯フューチュリティS(芝1600m)が行なわれる。

 今年はGⅡデイリー杯2歳S(阪神/芝1600m)の勝ち馬レッドベルオーブ、GⅡ京王杯2歳S(東京/芝1400m)の勝ち馬モントライゼ、GⅢサウジアラビアロイヤルC(東京/芝1600m)の勝ち馬ステラヴェローチェ、GⅢ新潟2歳S(新潟/芝1600m)の勝ち馬ショックアクションと、前走で重賞を勝った馬が4頭。それぞれタイプが異なるため比較が難しく、実力差もそれほど大きくないと見られており混戦模様だ。

 そんな中、筆者が狙いたいのはカイザーノヴァ(牡2歳/栗東・矢作芳人厩舎)。GⅠ天皇賞・秋やGⅠ安田記念など、GⅠ6勝を挙げた名馬・モーリスの初年度産駒で、母ステラリードはGⅢ函館2歳Sの勝ち馬。姉パラスアテナ(父ルーラーシップ)は今年のGⅢ紫苑S2着、GⅠ秋華賞4着という血統だ。

朝日杯FSで重賞初勝利を狙うカイザーノヴァ朝日杯FSで重賞初勝利を狙うカイザーノヴァ  ここまで4戦2勝で、7月の新馬戦(函館/芝1200m)を6番人気で差し切り、3戦目のOPクローバー賞(札幌/芝1500m)でも見事な末脚で勝利している。前走はデイリー杯2歳Sに出走して5着に敗れているが、好スタートを切って行きたがってしまい、いつもとは違う2番手からの競馬となって末脚を失ってしまった。

 この馬の真骨頂は、新馬戦やクローバー賞で披露した末脚なので、スピード馬が揃ってハイペースになり、後方に控える競馬ができれば力を出せると見ている。前走は馬体重が462kgで、勝ったクローバー賞に比べて10kg重かった。絞ってくればさらにいいだろう。

 人気を集めそうな重賞ウイナーにも触れておこう。レッドベルオーブ(牡2歳/栗東・藤原英昭厩舎)は未勝利戦(中京/芝1600m)で1分33秒1、デイリー杯2歳Sで1分32秒4と、2戦連続で「2歳コースレコード勝ち」したスピード馬だ。