2020.12.03

チャンピオンズCはクリソベリルが軸。穴馬に芝でも好走した実力馬を推す

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by AFLO

 クリソベリルのレースぶりは極めて安定している。スッと好位につけられる先行力があり、道中は折り合いの心配もなくロスなく進め、直線でゴーサインが出ると素早く反応。あっという間に後続を突き放す脚力を持っている。

 勝利した帝王賞、JBCクラシックでは2着と3着の顔ぶれも同じだったが、それまで大井で地方交流GⅠを3連勝中だったオメガパフュームが2着、昨年のJBCクラシック、今年の地方交流GⅠ川崎記念を制したチュウワウィザードが3着といずれも強豪。相手に恵まれたわけではなく、強い馬を相手に圧倒的な走りを続けているのだ。

 過去にダート界には、GⅠ/地方交流GⅠ11勝のコパノリッキー、10勝のホッコータルマエ、9勝のヴァーミリアンなど多くの名馬がいたが、クリソベリルはそれらを上回る成績を残すことも可能な逸材だ。大きな不利がない限り、先頭でゴールに駆け込むだろう。

 クリソベリルの軸は不動と見るが、穴馬として注意しておきたいのがエアスピネル(牡7歳/栗東・笹田和秀厩舎)だ。

 2歳時のGⅡデイリー杯2歳S(京都/芝1600m)など芝重賞3勝で、GⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神/芝1600m)やGⅠマイルチャンピオンシップ(京都/芝1600m)でも2着に入った実力馬だ。今年の夏からダートに転向し、GⅢプロキオンS(阪神/ダート1400m)2着、GⅢ武蔵野S(東京/ダート1600m)3着と健闘している。

 好走したのは1400m、1600mだが、GⅠ菊花賞(京都/芝3000m)で3着に入ったこともあるため距離延長も問題ないだろう。芝のGⅠで好走していた底力は軽視できない。

 以上、今年のチャンピオンズCは、クリソベリルを中心に、エアスピネルの激走に期待したい。