2020.11.28

ジャパンC、ダービージョッキーが示す3強の優劣と気になる伏兵の存在

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 日本中の競馬ファンが待ち望んでいるGIジャパンC(11月29日/東京・芝2400m)の発走が間近に迫ってきました。

 始まりは、史上初となる無敗での牝馬三冠を達成したデアリングタクト(牝3歳)の出走表明でした。続いて、GI菊花賞(1着。10月25日/京都・芝3000m)後の状態を慎重に見極めていた無敗の三冠馬コントレイル(牡3歳)が、陣営からのゴーサインが出て参戦を発表。そして、GI天皇賞・秋(11月1日/東京・芝2000m)で史上最多の芝GI8勝目を手にしたアーモンドアイ(牝5歳)が、引退レースとしてジャパンCに向かうことを明らかにし、ジャパンCへの注目度は最高潮に達しました。

 この秋のGIシリーズでは、これら3頭が立て続けに史上初の快挙を達成し、その時点で競馬界にとっては歴史的な1年となりましたが、まさかこの3頭の直接対決が実現するとは......本当に感慨深いものがあります。

 三冠馬3頭による対決という形にもなりますが、これも史上初の出来事のようです。そもそも、現役の三冠馬が3頭いる、という状況自体が滅多にないことですから、今年の秋は本当に奇跡的な状況だと思います。

 さて、肝心のレースですが、もちろんデアリングタクト、コントレイル、アーモンドアイの3頭が中心になってほしい、と思っています。

 この3頭については、その実績や強さなど、今さら説明する必要はないでしょう。3頭とも本当にすばらしい馬で、東京・芝2400mという日本最高峰の舞台で勝敗を決するというのがまた、楽しみでなりません。

 ともあれ、今回はひとつの視点、3頭の消耗度という点から、それぞれの有利不利を考察してみたいといます。

 まずは、アーモンドアイですが、これまでもGI安田記念(東京・芝1600m)やGI有馬記念(中山・芝2500m)で勝てていないように、シーズン2戦目では苦戦してきた傾向があります。

 今春も、GIヴィクトリアマイル(1着。5月17日/東京・芝1600m)から中2週でGI安田記念(6月7日)に臨みましたが、本調子とは言えない走りで、何とか2着に入るのが精一杯でした。その中間は初めての在厩調整だったことが影響したのか、いつもの弾けるような走りが見られなかったんですよね。