セントウルSは「高松宮記念の好走馬」と
「3歳馬」から狙うべし

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

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 9月13日、中京競馬場でGⅡセントウルS(芝1200m)が行なわれる。

 このレースは、10月4日に行なわれるGⅠスプリンターズS(中山/芝1200m)の前哨戦。2018年のファインニードル、2019年のタワーオブロンドンと、ここ2年続けて同レースの勝ち馬がスプリンターズSも勝利しており、重要なステップレースとなっている。

 今年はかなりの豪華メンバーが揃った。とくにGⅠ高松宮記念(中京/芝1200m)で好結果を残した馬が3頭おり、2017年の勝ち馬セイウンコウセイ、2019年の勝ち馬ミスターメロディ、今年のレースで1位入線ながら4着に降着となったクリノガウディーが出走を予定している。

昨年に高松宮記念を制したミスターメロディ昨年に高松宮記念を制したミスターメロディ そして今年の大きなポイントは、京都競馬場の改修による開催日程の変更により、例年なら阪神競馬場で行なわれるこのレースが中京で開催されるということ。高松宮記念と同じ「中京/芝1200m」での争いとなり、先に挙げた高松宮記念で好走した馬たちが上位にくる可能性が高いだろう。

 その中でも、ミスターメロディ(牡5歳/栗東・藤原英昭厩舎)に期待したい。同馬は昨年の高松宮記念を3番人気で優勝。スッと好位4、5番手につけ、追い出されてからも鋭く伸びるというセンス溢れる走りで、勝ちタイム1分07秒3は歴代3位(レースがGⅠに格上げされ、距離が2000mから1200mに短縮された1996年以降)の好タイムだった。

 しかし、その後は4戦して未勝利。昨秋には地方交流GⅠJBCスプリント(浦和/ダート1400m)に出走し、1番人気に推されながら6着と敗れ、今年の出走は11着に終わった6月のGⅠ安田記念(東京/芝1600m)のみとなっている。

 3月にはUAEのドバイでGⅠアルクオーツスプリント(芝直線1200m)に出走する予定だったが、現地に入ったものの、直前になって新型コロナウイルス感染症の影響で中止に。走ることなく帰国するという予定外の事態になっただけに、出走数が少ないのは仕方がない面もあった。

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