2020.07.18

立場が違う人気馬2頭が注目の函館記念。
末脚自慢の伏兵馬にも要注意

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

◆中京記念で狙える馬は?>>

 本格的な夏競馬に突入して、今週ではや3週目。そして、例年より長い開催となった阪神とともに、福島、函館の開催が同時に最終週を迎えます。

 函館では、土曜日にGIII函館2歳S(7月18日/芝1200m)、日曜日にGIII函館記念(7月19日/芝2000m)と、2つの重賞が組まれています。そのうち、ここで取り上げる函館記念は、クレッシェントラヴが制した先週のGIII七夕賞(福島・芝2000m)に続く、『サマー2000シリーズ()』の対象レースとなります。
※夏競馬を盛り上げるために行なわれている重賞のシリーズ戦。6月~9月に開催される指定重賞での成績をポイント化し、その総合得点を競うもの。芝のスプリント戦(1000m~1200m)を対象にしたものが『サマースプリントシリーズ』、芝1600m戦を対象にしたものが『サマーマイルシリーズ』、芝2000m戦を対象にしたものが『サマー2000シリーズ』。そして、それらすべてのレースを対象にしたものが『サマージョッキーズシリーズ』。

 以前は、函館記念からGII札幌記念(札幌・芝2000m)に向かう形が、北海道シリーズのセオリーだったように思います。しかし近年は、函館記念組と、札幌記念から始動する一流馬とのレベル差が大きくなっているからか、過去4年の函館記念の勝ち馬は札幌記念には出走していません。

 そして今年も、有力馬に挙げられている馬のうち、レイエンダ(牡5歳)やトーラスジェミニ(牡4歳)は、春競馬からコンスタントに使われてきていますから、今回結果を出したとしても、札幌記念には向かわず、秋の大舞台に備えたり、多少間隔を開けてGIII新潟記念(9月6日/新潟・芝2000m)に向かったりするかもしれませんね。

 さて、それら有力2頭のうち、今回のレースでまず注目したいのは、ステップレースのオープン特別・巴賞(7月5日/函館・芝1800m)を勝ち上がってきたトーラスジェミニです。

 2走前のGIIIエプソムC(6月14日/東京・芝1800m)では、出走18頭中、最低の18番人気で3着に粘り込み。3連単で飛び出した400万馬券の片棒を担ぎました。その後、巴賞でも逃げて1馬身半差の完勝。エプソムCが道悪と展開に恵まれてのフロックではないことを証明しました。

 全5勝のうち、初勝利以外はすべて逃げ切り勝ち。どれも、ある程度時計と上がりがかかるようなレースでした。函館コースは前走が初めてでしたが、洋芝と小回りコースはこの馬に合っていたのではないでしょうか。今回も先手を取れれば、期待できる存在だと思います。