CBC賞で穴党をゾクゾクさせる3頭を発見。過去の激走馬にそっくりだ (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今年の出走メンバーで、これらと同じタイプと言えるのは、エイシンデネブ(牝5歳)、グランドロワ(牡6歳)、ダイシンバルカン(牡8歳)。ただし、先述した過去の好走馬4頭を改めて見てみると、負けた2戦とも、勝ち馬から1秒以内だった。つまり、"惨敗"というわけではなかったのだ。

 この点をクリアするのは、グランドロワ。同馬は、2走前の安土城S(5月31日/京都・芝1400m)でタイム差なしの2着、前走のパラダイスS(6月28日/東京・芝1400m)ではコンマ4秒差の6着だった。

 オープン特別でも勝ち切れず、重賞のここでは伏兵の域を出ないが、過去の例からして、大駆けの可能性は大いにある。

 最後に取り上げたいのは、重賞やオープン特別での好走実績がありながら、人気が得られない馬。すなわち、「地味な存在」である。

 例えば、今年と同じ阪神開催だった2011年に、13番人気で3着に入線したタマモナイスプレイだ。4走前のオープン特別を快勝し、その後も重賞で2戦連続5着と健闘。前走でもオープン特別で3着と善戦していたが、決して目立つ存在ではなかった。ゆえに、重賞の舞台では完全に軽視されてしまった。

 2019年に7番人気で2着となったアレスバローズも似たタイプ。前年の覇者でありながら、その後のGIスプリンターズS(中山・芝1200m)で14着と惨敗を喫すると、それ以来、重賞戦線では常に伏兵評価にとどまってきた。

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