日本ダービー過去30年のデータが、コントレイルの無敗2冠を後押し (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

「2番人気の皐月賞2着馬」に絞ると、過去30年で10頭が出走し、1993年ビワハヤヒデの2着が最高。3着も昨年のヴェロックスのみだ。勝ち馬となると1980年オペックホースまで遡らなくてはいけない。2000mの皐月賞でも距離不安を囁かれていたサリオスにとっては、さらにマイナスのデータになる。

 一方で、皐月賞3着馬は2着馬より好成績で、4勝、2着4回という成績が残っている。昨年もダノンキングリーが2着。過去には2010年エイシンフラッシュ、2012年ディープブリランテなどが勝利している。ただ、過去に馬券圏内に入った馬は、皐月賞で勝ち馬から0秒5差以内に入っており、今年の同レースで0秒7離されたガロアクリークはちょっと厳しいかもしれない。

 皐月賞組は大敗した馬も好走している。2009年はロジユニヴァースが14着から巻き返して1着、リーチザクラウンも13着から2着に入り、2011年のベルシャザールは11着から3着と好走した。今年で言えば、皐月賞13着のマイラプソディなども、2歳時の昨年はかなり強い競馬を見せていただけに捨てきれない。

 なお、人気上位になりそうなワーケアはGⅡ弥生賞ディープインパクト記念(中山/芝2000m)2着からの参戦。このローテーションで日本ダービーに臨んだ馬は2018年のダノンプレミアムのみで、弥生賞を勝って4戦4勝とした同馬は、日本ダービーでも1番人気に推されたものの6着に敗れている。挫跖(ざせき)のためやむなく皐月賞を回避したダノンプレミアムと、予定どおりのローテーションできたワーケアを単純に比べることはできないが、参考までに覚えておいていいだろう。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る