アンカツが確信。皐月賞、ダービーの結末を示唆する「3歳牡馬番付」 (6ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 ここに挙げた馬以外で面白そうなのは、クリスタルブラック(牡3歳/父キズナ)。この馬が勝ったGIII京成杯(1月19日/中山・芝2000m)の、最後の脚には見どころがあった。地味な存在で人気にはならないだろうけど、「3強」に何かあって、混戦、乱戦になった時、浮上するのは、こういうタイプだと思う。

 そのほか、弥生賞2着のワーケア(牡3歳/父ハーツクライ)とか、トライアルのGIIスプリングS(3月22日/中山・芝1800m)組などは、一枚落ちる印象。クラシックで戴冠を遂げるのは、やはり「3強」に絞られると思う。

安藤勝己(あんどう・かつみ)
1960年3月28日生まれ。愛知県出身。2003年、地方競馬・笠松競馬場から中央競馬(JRA)に移籍。鮮やかな手綱さばきでファンを魅了し、「アンカツ」の愛称で親しまれた。キングカメハメハをはじめ、ダイワメジャー、ダイワスカーレット、ブエナビスタなど、多くの名馬にも騎乗。数々のビッグタイトルを手にした。2013年1月31日、現役を引退。騎手生活通算4464勝、うちJRA通算1111勝(GI=22勝)。現在は競馬評論家として精力的に活動している。

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