大阪杯は穴党記者が直前の状態に惚れ込んだ4頭が好配当を運んでくる (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 吉田記者はもう1頭、「ダノンキングリー(牡4歳)や、瞬発力勝負にはしたくないブラストワンピース(牡5歳)の動き出しが早かった場合......」として、一昨年のダービー馬ワグネリアン(牡5歳)を穴馬候補に挙げる。

「昨年のレースでも3着でしたが、その後のレースでも、掲示板をしっかり確保。馬場や流れに左右されずに戦えているのは、心強い限りです。

 この中間は、坂路、CWだけでなく、Dポリトラックでの追い切りも2本取り入れ、メリハリの効いたバランスのいい調整ができています。そして、最終追い切りでは、坂路で単走の馬なり。これは、仕上がりに自信がある証拠でしょう。有力馬を見る形で運べる利を生かせば、久々の勝利も十分にあり得ます」

 一方、日刊スポーツの松田直樹記者は、大阪杯の歴史を踏まえて「牝馬に注目している」と言う。

「グレード制が導入された1984年以降、牝馬は延べ44頭が出走し、3勝、2着1回、3着3回、着外37回。単勝回収率34%、複勝回収率29%ゆえ、『好成績を残している』とは言い難いです。

 それでも、1998年のエアグルーヴ、2008年のダイワスカーレット、2015年のラキシスと、優勝馬3頭はいずれもGI馬。実力全盛期の名牝は、牡馬一線級を蹴散らしています。

 ほかにも、GI5勝でキャリアを終えたメジロドーベル(1998年2着)や、ジャパンCを制したショウナンパンドラ(2016年3着)らが好走。"男勝り"の競馬ができる実力馬なら、強力な牡馬が集まる中距離路線でも、互角以上に渡り合えると思っています」

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