高松宮記念、二度あることは三度ある。高配当へ侮れない穴馬が3頭いる (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「昨年は、前走のGIIIシルクロードS(京都・芝1200m)15着から、鮮やかな変わり身を見せたセイウンコウセイ。今年で7歳となるベテランですが、衰えは見られず、前哨戦のシルクロードS(2月2日)でも、2番手から粘りに粘って5着と奮闘しました。休み明けのうえ、トップハンデとなる58㎏を背負っての戦いだったことを考えれば、十分に評価できます。

 もともと、叩いてガラリと変わってくるタイプ。加えて、適度に時計がかかってくる開催最終週の芝は、この馬にピタリとハマると思います」(大野記者)

「(セイウンコウセイの)中間の攻め過程を見る限り、状態は前年以上です。おそらく、前走のシルクロードSと同じく、本番でも逃げるモズスーパーフレア(牝5歳)を見る形でレースを運ぶことになると思われますが、相手強化で、前へのマークはさらに薄くなり、より楽な形での先行策が可能になると見ています。

 週末、天気が崩れて、時計がかかる馬場になりそうなのも、この馬にとってはプラス。1頭だけ、58kgの斤量を背負っていた前走と異なり、同じ斤量で戦えるのも好材料です。スタートを決めて、スムーズな形で最後の直線を迎えることができれば、粘り込みも大いにあり得るでしょう」(大西記者)

 さて、大野記者と大西記者はそれぞれ、セイウンコウセイのほかにも推奨馬を挙げる。大野記者は、このレースの勝ち馬ロードカナロアを父に持つ、ダイアトニック(牡5歳)を推す。

「GI馬がズラリとそろったことで、人気を落とすようなら、狙い目と言えます。前走のGIII阪急杯(3月1日/阪神・芝1400m)では、2着入線で3着降着となりましたが、しっかりと脚を見せた一戦でした。

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