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サンクテュエール、牝馬三冠なるか注目。
「理想的な成長」を遂げている

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

2020年クラシック候補たち
第4回:サンクテュエール

 ここ最近、のちの活躍馬を輩出するレースとして、注目されている一戦がある。明け3歳馬による重賞、GIIIシンザン記念(京都・芝1600m)だ。

 特筆すべきは、牝馬が同レースで好走した場合である。なにしろ、そこで勝つか、善戦した牝馬はことごとく、クラシック、牝馬三冠レースで結果を残しているからだ。

 たとえば、2011年に3着に入ったマルセリーナは、その後にGI桜花賞(阪神・芝1600m)を制覇。さらに、翌2012年に勝ったジェンティルドンナは、のちに牝馬三冠(桜花賞、オークス、秋華賞)を成し遂げた。

 加えて、2016年に2着と奮闘したジュエラーは、桜花賞で戴冠を果たし、2018年のレースで快勝したアーモンドアイは、ジェンティルドンナと同じく牝馬三冠馬となった。

 興味深いのは、同レースを制したジェンティルドンナとアーモンドアイは、ともに牝馬三冠を達成。古馬になってからも、牡馬一戦級相手にGIタイトルを次々に獲得し、歴史的な名牝としての地位を築いていっていることだ。

 そして今年、牝馬が再びシンザン記念を勝った。

 美浦トレセンの藤沢和雄厩舎に所属するサンクテュエール(牝3歳/父ディープインパクト)である。

シンザン記念を制したサンクテュエールシンザン記念を制したサンクテュエール

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