2020.02.22

フェブラリーSは「手薄」なメンバー。
ならば地方馬にもチャンスあり

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 中央競馬の今年最初のGIフェブラリーS(ダート1600m)が、第1回東京開催の最終日(2月23日)に行なわれます。

 昨秋からのこの季節は、JBCクラシック(11月4日/浦和・ダート2000m)、チャンピオンズC(12月1日/中京・ダート1800m)、東京大賞典(12月29日/大井・ダート2000m)、川崎記念(1月29日/川崎・ダート2100m)と、地方交流重賞を含めて、ダート界の頂点を争うGIレースが続きます。

 フェブラリーSもそのひとつですが、今年はチャンピオンズCで1、2着だったクリソベリル、ゴールドドリームが、サウジC(2月29日/サウジアラビア・ダート1800m)に参戦するため、不在となりました。

 そして、JBCクラシックの勝ち馬チュウワウィザードも、チャンピオンズC(4着)のあと、川崎記念(1着)に向かって回避。東京大賞典を制したオメガパフュームも、左回りを嫌ってか、今年はフェブラリーSに駒を進めてきませんでした。

 さらに、GIII東海S(1月26日/京都・ダート1800m)でインティ(牡6歳)を完封したエアアルマスも、レース後に骨折が判明。現役のGIクラスの馬や勢いのある馬がほとんど出てこない状況となり、連覇を狙うインティに「今年も人気が集まるのだろう」と思っていました。

 ところが、東海Sの翌週に行なわれたもうひとつの前哨戦、GIII根岸S(2月2日/東京・ダート1400m)において、ものすごい馬が出てきましたね。初ダートの一戦で、圧巻のパフォーマンスで勝利を飾ったモズアスコット(牡6歳)です。

 個人的にはレース前から、体型に力強さがあるし、調教でもパワフルな動きを見せているので、「ダートもこなせるだろう」と思っていました。とはいえ、どんなにいい馬でも、初めてのダート戦、それも重賞となると、さすがに勝ち負けを演じるのは難しいもの。正直、レース本番では「ダートに対応できることをある程度見せてくれれば、フェブラリーSでもチャンスが出てくるかな」ぐらいの気持ちで見ていました。

 それが、強烈な末脚を披露しての快勝。その勝ちっぷりには、素直に脱帽です。

 本質的には叩き良化型の馬なので、根岸Sの時はそれほど出来がいいようには見えませんでした。スタートで出遅れたところで、「厳しいな」と思ったのですが、もはやそんなことは関係ないほどの強さでした。