フェブラリーSはGⅠ未勝利馬が栄冠か。
東京ダートに強く血統もよい

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2月23日、東京競馬場で今年最初のJRAGⅠレースとなるフェブラリーS(ダート1600m)が行なわれる。

 今年は2018年の勝ち馬ノンコノユメ、昨年の勝ち馬インティが参戦。さらに、2017年ホープフルSの勝ち馬タイムフライヤー、2018年安田記念の勝ち馬モズアスコット、2018年JBCクラシックなどを勝ったケイティブレイブ、昨年のマイルCS南部杯を勝ったサンライズノヴァ、昨年のJBCスプリントを勝ったブルドッグボスと、実に7頭のGI/JpnⅠ馬が揃った。

 そんな豪華メンバーが集まったなかで、筆者が期待したいのはGI未勝利のアルクトス(牡5歳/美浦・栗田徹厩舎)だ。

昨年7月に重賞初勝利を挙げたアルクトス昨年7月に重賞初勝利を挙げたアルクトス 同馬はここまで13戦7勝の成績で、昨年のGⅢプロキオンS(中京/ダート1400m)で重賞初制覇。前走のJpnⅠマイルCS南部杯(盛岡/ダート1600m)では好位3、4番手追走から直線でも鋭く伸び、勝ったサンライズノヴァから0秒3差(1馬身半差)の2着に入っている。今回は約4カ月ぶりの出走となるが、この馬は過去にも3カ月以上の休みを4回経験し、3勝、2着1回という好成績。その2着は前走の南部杯だ。

 コース適性も申し分ない。東京ダートでは6戦して5勝、2着1回。1600m戦に限ると4戦4勝と完璧な成績を残している。4勝のうちの1勝は昨年のLオアシスSで、道中は4、5番手の外目を回って2着に1馬身1/4差をつける完勝だった。

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