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サリオスの「器」のデカさにスタッフも驚愕。何ら不安が見当たらない

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

2020年クラシック候補たち
第3回:サリオス

 昨年末に行なわれたGI朝日杯フューチュリティS(12月15日/阪神・芝1600m)は、1番人気に推されたサリオス(牡3歳/父ハーツクライ)が優勝。デビューから無傷の3連勝で、GIタイトルを手にした。

朝日杯FSを制したサリオス朝日杯FSを制したサリオス サリオスがデビューしたのは、新馬戦の"開幕週"、昨年6月の第1週に行なわれた2歳新馬(6月2日/東京・芝1600m)だった。ダービー馬レイデオロの弟で、のちに2勝してオープン入りするアブソルティスモに1番人気は譲ったものの、レースでは同馬を圧倒し、見事に初陣を飾った。

 道中、中団につけたサリオス。直線を迎えると、先手を奪ったアブソルティスモに並んで、そのまま追われることなく、悠々とライバルをかわしていった。それも、直線で手前を変えずに、逆手前のまま走っていたというから、驚きである。

 2戦目に臨んだのが、GIIIサウジアラビアロイヤルC(10月5日/東京・芝1600m)。1.5倍という断然の支持を得るなか、レースでは好位3番手を追走して、直線に入った。そして、外から強襲してきたクラヴァシュドールと熾烈な叩き合いを展開。最後は、1馬身4分の1差振り切って、ゴール板をトップで通過した。

 2歳レコードなる、1分32秒7という勝ちタイムをマーク。世代屈指の力強い走りを披露し、一躍、朝日杯FSの主役候補となった。

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