京都の重賞は大荒れ中。きさらぎ賞も「パワー型」3頭が高配当を生む (2ページ目)

  • 土屋真光●文 Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そうした状況にあって、太田記者が推奨するのは、コルテジア(牡3歳)。今回が6戦目と、出走予定馬の中でレース経験が最も豊富な馬だ。

きさらぎ賞での一発が期待されるコルテジアきさらぎ賞での一発が期待されるコルテジア「前走のGIIIシンザン記念(1月12日/京都・芝1600m)では、前残りの展開の中で、中団から追い上げて3着。今の特殊な馬場で結果を出しているのは、強みです。そうして、同馬を管理する鈴木孝志調教師は、『折り合いもついたし、あの位置で競馬ができたのは収穫。今の馬場も合う』とし、レース後すぐに、きさらぎ賞への参戦を決めました。

 シンザン記念は、およそ2カ月ぶりの競馬。それであの競馬なら、間隔を詰めて使える今回は、状態面での上積みも見込め、前走以上の大駆けが期待できます」

 コルテジアについては、小田記者も注目しているという。

「今の京都を経験している点に加え、血統面でも距離が延びるのは大歓迎。2走前のGIIデイリー杯2歳S(8着。2019年11月9日/京都・芝1600m)は、見た目以上に厳しいペースでした。それと比べれば、今回はかなり楽なペースになりそうなのもプラスです」

 その小田記者には「穴の一番手」として、コルテジア以上に注視している馬がいる。GI朝日杯フューチュリティS(2019年12月15日/阪神・芝1600m)で3着に入ったグランレイ(牡3歳)だ。

「前走の朝日杯FS3着もさることながら、『ケタ違い』と感じたのは、2走前の未勝利戦(2019年10月27日/京都・芝1400m)。とにかくバネが素晴らしく、後続に4馬身差をつけての圧勝劇を披露しました。新馬戦(3着。2019年10月5日/京都・芝1800m)も、外に逃げていくようなところがなければ、普通に勝っていたのではないでしょうか。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る