そろそろ荒れそうな京成杯。穴党記者が自信を漲らせる「4頭の穴馬」 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「新馬戦(2019年10月6日/京都・芝2000m)では、中団に控えて6着。道中でのペースアップに対応できす、ジリジリと脚を伸ばすだけに終わりましたが、次戦の未勝利(2019年10月27日/京都・芝2000m)、続く1勝クラスのエリカ賞(2019年12月7日/阪神・芝2000m)では、逃げて完勝。前々でしぶとさを生かすスタイルに転換したことで、ジリっぽい脚質を武器に変えました。その走りは、タフで、持久力が求められる今の中山にはピッタリと言えます。

 また、そもそもエリカ賞と言えば、出世レース。勝ち馬からは、タヤスツヨシ、アドマイヤベガ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュといったダービー馬4頭を筆頭に、多くのGI馬が生まれています。最近でも、2013年のバンドワゴン、2014年のベルーフ、2018年のエールヴォアが、エリカ賞を勝った次走の重賞で連対。ヒュッゲも、それらの馬に続く可能性が大きいです」

 続いて、松田記者が推奨するのは、年末の新馬戦(2019年12月15日/中山・芝1800m)を快勝したばかりのクリスタルブラック(牡3歳)だ。

「前走の新馬戦では、4角で外に膨れながらも、抜群の手応えで上がってきた脚には鳥肌が立ちました。最後は流していましたが、それでいて、メンバー最速の上がりをマーク。まだ緩さは残していますが、物見もせず、真面目に走り切る集中力には目を見張るものがあります。

 同馬は先行馬ではありませんが、前がやり合う展開も踏まえて、瞬発力に秀でた馬を押さえておく必要があるでしょう。1月9日の追い切り時計でも、自己ベストを3秒2も上回る好タイムを記録(美浦CW=65秒9-12秒4)。調教負荷を強めて、仕上がりはさらに進んでおり、大駆けムードが漂っています」

 比較的堅いレースとはいえ、過去には3連単で10万円を超える好配当が出ているのは確か。同様の波乱がそろそろ起こっても不思議ではない。それを演出する馬が、ここに挙げた4頭の中にいるかもしれない。

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