そろそろ荒れそうな京成杯。穴党記者が自信を漲らせる「4頭の穴馬」 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 坂本記者によれば、同馬に対する陣営の評価も高いという。

「前走のレース直後、相沢郁調教師が『この馬には期待している』とトーンが高かったのが印象に残っています。主戦の津村明秀騎手も、『オルフェーヴル産駒にしては乗りやすい。しかも、成長途上の段階でこれだけ走っている。これから、さらによくなりそうな馬』と高く評価しており、軽視は禁物です」

 坂本記者はもう1頭、4戦目にして勝ち上がったヴィアメント(牡3歳)の名前も挙げた。

「キングカメハメハ産駒がこのレースを勝ったことはありませんが、同産駒は過去10年で11頭が出走して、2着4回、3着2回、着外5回とまずまずの戦績を残しています。万能性のある種牡馬で、この時期の中山コースで頼りになる存在と言えるでしょう。ヴィアメント自身が勝ち上がった前走の未勝利戦(2019年11月23日/東京・芝1800m)も、雨の東京の不良馬場。パワーは十分で、侮れませんよ」

 一方の松田記者だが、まずは今年のレースについて、こう分析する。

「今年は、新馬戦を5馬身差で圧勝した牝馬スカイグルーヴ(牝3歳)が主役。ここに、穴党の付け入る隙があります。というのも、過去10年で牝馬は9頭参戦し、2014年のマイネグレヴィルの5着が最高。そういう存在が1番人気となれば、波乱の目は大いにあります。

 さらに、人気のスカイグルーヴをはじめ、前走で逃げの手に出た馬が、今年はヒュッゲ(牡3歳)、ロールオブサンダー(牡3歳)を加えて3頭います。他にも前に行きたい馬がたくさんおり、同型多数の今回、スカイグルーヴにとっては展開の利が見込めず、厳しいレースが予想されます。

 ただ、過去2年は逃げ馬こそ馬群に沈みましたが、いずれも先行馬が勝利。今回、展開面から先行馬が敬遠されるのであれば、逃げにこだわらず、先行力を発揮できそうな馬を、あえて狙いたくなります」

 そう語る松田記者が最初に推すのは、逃げて2連勝中のヒュッゲ

今の中山の馬場が合っていそうなヒュッゲ今の中山の馬場が合っていそうなヒュッゲ

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る