「クラシックに乗せたい」池江厩舎が絶大な期待を寄せるヒメノカリス (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「ヒメノカリスについて、池江調教師は『さすがGIホースの妹といった雰囲気がある』と話しています。調教でもいい動きを見せていますし、『スピードもありそう』とのこと。非常に楽しみにしている存在であることが、池江調教師の言葉の端々から伝わってきて、『クラシックに乗せたい』とのコメントも聞かれました」

 何頭ものGI馬を育ててきた名トレーナーの言葉だけに、ヒメノカリスへの期待は一段と高まる。

 加えて、池江調教師は兄アルアインと比較しつつ、ヒメノカリスの特徴についても触れている。前出のトラックマンが続ける。

「ヒメノカリスの馬体重は410㎏とかなり小柄で、『(500㎏を超える大型馬の)兄とは体型が違う』と池江調教師。それでも、調教では騎乗者が持っていかれそうになるくらいの前進気勢で、『すごく気のいいタイプ』とのこと。調教のタイム、動きともに、ここまでいい形で来ているので、デビューへの態勢は万全と言えるでしょう」

 デビュー戦の予定は、11月30日の2歳新馬(阪神・芝1600m)。鞍上は、川田将雅騎手が務めるようだ。

 アルアインを手掛けるスタッフが、確かな手応えを得ている妹ヒメノカリス。初陣から、評判どおりの走りを見せてくれるのか、注目である。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る