ジャパンCは世界の名手が集うも、狙いは主戦の日本人騎手鞍上の2頭 (4ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

 GIオークス(2着。5月19日/東京・芝2400m)では、早め先頭からあと一歩のところまで粘ったように、2400mという距離も、東京の長い直線も、まったく心配ありません。

 2走前のGIII紫苑S(3着。9月7日/中山・芝2000m)の時は叩き台仕様で、かなり仕上がりが悪かったという話を聞きました。しかし、おかげでGI秋華賞(2着。10月13日/京都・芝2000m)での伸びしろは大きく、今回はさらに上向いているように見えます。

 これまでのレースぶりや今回の出来を考えると、おそらく見せ場なく終わる、といったことはないと思います。直線のどこかで先頭に立って、追い込んでくる有力馬たちのひと押しが利かないような形になれば、オークス、秋華賞で果たせなかったGI制覇の可能性もゼロではないでしょう。

 同馬も、鞍上はずっと手綱を任されている津村明秀騎手。世界レベルの騎手に囲まれては、さすがに格や技術では見劣りするかもしれませんが、ユーキャンスマイルの岩田騎手同様、相棒を手の内に入れているという強みを存分に生かしてもらいたいと思っています。

大西直宏のオフィシャルブログ>

大西直宏公式LINE@始めました。
元騎手の視点で馬券のヒントになる情報をお届け!
友だち追加で「@0024n」を検索!
下のQRコードを読み取って頂くことでも見られます。

◆ジャパンCで穴党記者の心をつかんだのは、勢いあるGI未勝利の4頭>>

◆外国馬がいないジャパンC。実績薄いが成長著しい4歳馬2頭に期待>>

プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る