2019.11.08

危うい1番人気。エリザベス女王杯は
穴党記者が囁く4頭に激走の予兆

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 こうした状況にあって、木南記者もまずは、短期免許を取得してやって来た欧州のトップジョッキーが騎乗する馬に注目する。

スミヨン騎手が鞍上を務めるラッキーライラックラッキーライラック(牝4歳)です。デビューから石橋脩騎手とコンビを組み続けてきましたが(※昨年の秋華賞のみ、石橋騎手負傷のため、北村友一騎手が騎乗)、今回はスミヨン騎手が手綱を取ります。石橋騎手がこの馬に惚れ込んでいたのは間違いなく、能力があることはこれまでのレースぶりからも明らかです。今回、同馬にとってオークス(3着)に次ぐ長い距離となりますが、スミヨン騎手ならうまく導いてくれるのでは、と思っています。

 およそ5カ月ぶりの前走、GIII府中牝馬S(10月14日/東京・芝1800m)では、プラス16㎏という馬体重で、余裕を持たせた作りでしたが、見せ場十分の3着。今回は相当な上積みが見込めます。それでいて、3着という結果により、やや評価を落としそうなので、馬券的な妙味が余計に増します。

 また、来日後のスミヨン騎手は本当に体調がいいようで、以前は『斤量56㎏以上しか乗れない』という制限があったのに、今回は斤量55㎏の馬の騎乗も解禁。今は『斤量54㎏も乗れる』と本人が言っているらしく、それだけコンディションがよく、好調な状態にあると見ていいのでは。そんな名手の手腕に期待が膨らみます」

 木南記者はもう1頭、今週から短期免許を取得して参戦するマーフィー騎手騎乗の馬を穴候補に挙げる。

ウラヌスチャーム(牝4歳)です。マーフィー騎手とのコンビで、年明けの1600万(現3勝クラス)特別・迎春S(1月6日/中山・芝2200m)も勝っています。

 同馬を管理する厩舎が、昨年からずっと『GIに出したい』と言ってきた馬の、待望のGI参戦となります。その分、関東馬ですが、早めに栗東入り。ステップレースとなる前走にも、GII京都大賞典(10月6日/京都・芝2400m)を選択するなど、ここに向けて、いろいろな手を打ってきています。

 実績的に見て、この馬の人気もそこまで上がらないでしょう。前走を見直すと、京都の下り坂の練習もしっかりできていたように見受けられますし、大駆けがあってもおかしくないと思います」