穴党記者が占うみやこS。王者インティに一発かますのはこの4頭だ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 大西記者が推すもう1頭は、重賞とオープン特別に出走した直近の5戦で2勝、2着1回、3着2回と、安定した成績を残しているヴェンジェンス(牡6歳)だ。前走では、距離を伸ばして挑んだオープン特別の太秦S(10月12日/京都・ダート1800m)で、豪快な追い込みを見せて2着に入っている。

「前走は初の1800m戦でしたが、中団からしっかりと脚を伸ばして2着。この距離でも戦える力を証明して見せました。他馬より重い58㎏という斤量を背負っていたことも踏まえれば、相当評価できる内容だったと思います。

 前走はおよそ3カ月の休み明け。主戦の幸英明騎手が『休み明けよりも、一度使ったほうがいいタイプ』と話しており、今回は前走以上の状態で臨めそうです。斤量が56㎏なのもプラス。好位でも、控えても競馬ができる自在性が武器で、流れを見ながらレースを組み立てられるのは、大きな強みです。

 全6勝を幸騎手で挙げているように、鞍上が完全に手の内に入れているのも頼もしい限り。道中、リズムよく運んで、余力十分で直線を迎えることができれば、間違いなく勝ち負けに加わってくるはずです」

 下半期の「ダート王」を決めるチャンピオンズCの前哨戦。大目標が先にあることを思えば、有力馬が取りこぼすことがあっても不思議ではない。ならば、ここに挙げた4頭の一発に期待してみるのも悪くない。

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