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名門・角居厩舎でも評判。
2歳馬ファルコニアは「走りの軽さ」が魅力

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Getty Images

厳選!2歳馬情報局(2019年版)
第24回:ファルコニア

 関西のトップ調教師として、幾多の名馬を送り出してきた角居勝彦調教師。2021年2月に、家業を継ぐため、引退することを表明しているが、同厩舎に管理を依頼してくる名馬は今なお多い。

 そんな角居厩舎から、楽しみな2歳馬がまもなくデビューする。ファルコニア(牡2歳/父ディープインパクト)である。

主にアメリカで活躍したファルコニアの母カンビーナ主にアメリカで活躍したファルコニアの母カンビーナ 同馬の母は、アイルランドとアメリカで現役時代を過ごしたカンビーナ。2010年、2歳時にアイルランドでデビューすると、5戦2勝の成績を残した。

 そしてその後、アメリカに移籍。同地で目覚ましい活躍を見せる。3歳になってGIII戦、リステッド競走、GII戦と3連勝を飾ると、GIアメリカンオークス(アメリカ・芝2000m)に挑戦。そこで、見事に勝利して、GIタイトルを手にした。

 以降、4歳まで走ったカンビーナ。その間、勝ち星は得られなかったものの、重賞戦線で奮闘を繰り返した。

 引退後、当然繁殖牝馬としての期待が高まり、繁殖牝馬のセリ市で日本の社台ファームが落札。現在、日本で繁殖生活を送っている。

 すでに、日本で3頭の産駒がデビュー。ファルコニアの2つ上の姉カーロバンビーナ(牝4歳/父ディープインパクト)、1つ上の兄トーセンカンビーナ(牡3歳/父ディープインパクト)とも、これまでに2勝を挙げている。

 とりわけトーセンカンビーナは、ダービートライアルのGII青葉賞(東京・芝2400m)にも出走。そこでは16着と厳しい結果に終わったが、同馬もそうした挑戦を厭わない期待の1頭である。実際、その後は自己条件で着実に良績を重ね、今後のさらなる飛躍が見込まれている。

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