穴党記者が占うみやこS。王者インティに一発かますのはこの4頭だ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ノーヴァレンダは、2歳時には地方交流重賞の全日本2歳優駿(川崎・ダート1600m)を制して、世代のトップに輝いた実績の持ち主です。初めて古馬と対戦した前走の地方交流重賞・白山大賞典(10月1日/金沢・ダート2100m)では、好位の2番手を追走。うまく流れに乗っていたのですが、早めに逃げ馬が潰れてしまったため、直線の入り口で先頭に立って、目標とされてしまいました。おかげで、3着に屈しましたが、勝ったグリムとはコンマ2秒差。地力の高さは十分に示しました。今回、距離が短縮されることもプラスに働くのではないでしょうか」

 坂本記者はもう1頭、インティらが作るハイペースの展開面を想定して、キングズガード(牡8歳)の追い込みに期待する。

「キングズガードは、ここ最近は主に1200~1400mの距離を使ってきましたが、久しぶりに距離を伸ばした前走のGIIIシリウスS(9月28日/阪神・ダート2000m)では、非常に見どころのある内容の競馬を披露。3コーナー過ぎからスパートし、直線で追い上げてコンマ3秒差の5着と善戦しました。

 短距離戦に比べて、追走が楽になったこともあるでしょうし、道中で動いていけたことを考えると、今度の京都コースでもその点は好影響をもたらすでしょう。何より、忘れてはいけないのは、2年前(2017年)のこのレースでも3着と好走していること。前が激しくやり合えば、さらなる浮上があってもおかしくありません」

 翻(ひるがえ)って、デイリースポーツの大西修平記者は、近走好調の2頭を推奨する。

みやこSでの大駆けが期待されるアドマイヤビクターみやこSでの大駆けが期待されるアドマイヤビクター「1頭は、アドマイヤビクター(牡4歳)です。7カ月以上の休み明けとなった前走、3勝クラスの竹田城S(9月29日/阪神・ダート2000m)で見せた、好位から力強く伸びた勝ちっぷりが鮮やかでした。歩様や体質の問題で長く休養した時期もありましたが、ここに来て、しっかりと成長してきました。

 以前は逃げたほうが持ち味の生きるタイプでしたが、今は好位でも力を出せるようになり、競馬の幅が広がりました。京都は初めてになりますが、先行力もあり、自身のスピードが生きる舞台という意味では、プラスのほうが大きいと思います。重賞の今回、相手は強化されますが、今の充実ぶりなら、十分に通用すると見ています」

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