100万馬券が続出。北九州記念は人気の盲点となる差し馬2頭を狙え (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そこで、太田記者は昨年の覇者アレスバローズ(牡7歳)に注目する。前走のGIII CBC賞(6月30日/中京・芝1200m)でも2着と好走しているが、それほど高い評価を得ておらず、「下馬評から『思ったより、オイシイかも』と感じました」と言う。

アレスバローズの北九州記念連覇はなるかアレスバローズの北九州記念連覇はなるか「アレスバローズは、やはり典型的な"夏馬"なんだと思います。前走の前には、同馬を管理する角田晃一調教師も『冬も動きは悪くなかったけど、(坂路のラスト1ハロンで)11秒台は出ていなかった』と言って、夏場を迎えて坂路で好時計を連発する同馬の姿に目を細めていました。体調のよさは明らかです。

 昨年の夏も、CBC賞と北九州記念を連勝。そして今年も、CBCでは本来不得手なはずの道悪もこなして、2着と健闘しました。トップハンデの57.5kgも、その前走で克服しています。それでも、他にもっと人気になる馬がいるおかげで、馬券的な妙味はかなりありそうです」

 一方の木村記者は、この春に3歳のGI戦線で揉まれてきたファンタジスト(牡3歳)の名前を挙げた。

「今春は、GIIスプリングS(3月17日/中山・芝1800m)で2着と好走したあとは、GI皐月賞(4月14日/中山・芝2000m)、GI NHKマイルC(5月5日/東京・芝1600m)で、ともに13着という成績に終わりました。ただ、GI路線で一線級としのぎを削ってきた身にあって、斤量54㎏。牡牝の差を考慮すれば、斤量52㎏のディアンドルとは実質同じハンデで臨むことになります。裏街道を歩んできた人気馬よりも、こちらのほうが断然面白いと思いますよ」

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