ダービーで激走するタイプは決まっている。過去データにハマる4頭 (3ページ目)

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  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 こうした例から、今年も同様のタイプを探してみたが、今回は皐月賞で人気上位だった馬が、そのままダービーでも有力視されている。

 そこで、少し視点を変えてみたい。皐月賞では"穴人気"した馬がことごとく惨敗を喫している。そこから、反撃に転じることができそうな馬を狙ってみたい。

 ニシノデイジー(皐月賞6番人気17着)、シュヴァルツリーゼ(同7番人気12着)、サトノルークス(同8番人気14着)、メイショウテンゲン(同9番人気15着)あたりがその候補となるが、今一度、過去に皐月賞の敗戦から巻き返した前述4頭の戦績を見てみると、皐月賞が5戦目か6戦目で、いずれも重賞かオープン勝ちの実績があった。

 この条件に当てはまるのは、サトノルークスだ。

 同馬は、2戦目の未勝利から500万下、そしてオープンのすみれS(2月24日/阪神・芝2200m)と3連勝を飾った。皐月賞では不本意な結果に終わったが、距離が伸びてよさそうなタイプだけに、盛り返す余地は十分にあるのではないか。

 血統的にも成長力豊かな一族であり、皐月賞の敗戦だけで見限るのは早計だろう。舞台設定がガラッと変わって、同馬の走りも一変する可能性はある。一発への期待が膨らむ1頭だ。

 3歳の頂点を決する日本ダービー。競馬に携わる誰もが夢見るひのき舞台とあって、他のレースにはない異様な雰囲気に包まれる。そんな状況だからこそ、ここに挙げた4頭が思わぬ結果をもたらしても不思議ではない。

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