本命の異例ローテで大混戦。皐月賞を読み解く「3歳牡馬ランキング」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 3位は、昨年末のGI朝日杯フューチュリティS(12月16日/阪神・芝1600m)を勝って最優秀2歳牡馬に輝いたアドマイヤマーズ。共同通信杯で苦杯をなめ、ひとつ順位を落とした。

市丸氏
「共同通信杯で初めて負けてしまいましたが、年明け初戦で、初の府中(東京競馬場)ということもあって、万全な出来ではなかったのでしょう。別定戦で勝ち馬より1kg斤量が重かったことも堪(こた)えたと思います。

 脚質的には中山のほうがいいでしょうし、200m延びる距離を克服すれば、皐月賞本番での逆転があっても不思議ではありません」

 4位は、3位アドマイヤマーズに初めて土をつけたダノンキングリーが圏外から一気にランクイン。サートゥルナーリアと同じく、3戦無敗でクラシックへと駒を進める。

吉田氏
「まだパドックでは引き手に甘えたり、チャカついたりする幼さがあり、馬体も尻高で、トモが薄っぺらいシルエット。心身ともにまだまだ成長途上の感がありますが、それでいて、この戦績を残せているのは素質の高さでしょう。

 斤量差が1kgあったといえ、アドマイヤマーズを一瞬にしてかわした瞬発力も圧巻でした。ディープインパクト産駒らしい軽さと切れが武器で、そういう舞台設定になれば、楽しみは尽きません。距離に関しても、前走のレースぶりから、同世代の芝2400m戦までなら克服できると踏んでいます。仕上げに手間取るタイプではなく、およそ2カ月ぶりの皐月賞でも注目です」

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る